第５回　ROEとは？

今回は、ROEについてです。ROEは、日本語で株主資本利益率（自己資本利益率）といいます。ROEは和名も覚えておきましょう。意味が理解しやすくなります。漢字をばらしてみると、


「株主から預かった資本（自己資本）をどれだけ効率的に利益に変えられたか割合でみてみました」


となりますね。ほら、漢字の方が意味がわかりやすい。これを計算式に直すと




当期純利益／株主資本（自己資本）×100＝ROE


となります。



つまり、いかに効率的な経営をおこなったかをみる指標ということです。この値が高いほうが投資家にとって有利と一応いうことができます。



ただし、負債を多く抱えている企業ではこのROEが高めにでてしまいます。分母である株主資本が小さくなりますからね。これは、効率的な経営とはいえませんね。ですから、これまでみた他の指標と同じように、指標単体で判断することはできません。


以上ここまで見てきたように、投資指標というのはそれぞれに特徴があり、それぞれに留意点があります。丸暗記ではなく必ず理由付けして意味を理解しておいてください。そのほうが、頭に入りやすくなります。


以上でおさえておくべき投資指標についての説明はおしまいです。２級FP技能士試験対策としては、株式の項目については、投資指標だけでなく、市場の仕組みや証券税制などにも必ず目をとおしておいてくださいね。